和竿の魅力とは?
"これで釣れるのか?"
はじめて和竿を手にとる多くの釣り人が口にします。天然素材でできていることがどこか危うさを感じさせるようです。
天然の竹は、弾力性に優れ、鋭い反発力を持っています。
曲げられてもしなやかに戻るため、魚に違和感をあたえません。
また、何といっても魚信(あたりの感触)。
手元に伝わる微妙な魚信は、竹の釣り竿でしか味わえず、手応えのある釣りを楽しむことができます。
和竿の粋な味わい
たなご竿に代表される“つなぎ竿“は、差込式であるため、継ぎ口ではずしてコンパクトに収納することができます。
漆で装飾を施されたたなご竿は、江戸時代、大名や旗本が
着物の袂に忍ばせて釣りに出かけた"江戸の粋"から受け継がれているものです。
道具は使ってこそ美しく
和竿は使うことによって、より引き立つものです。
継ぎ口をはめるときの、ピタリとくる感覚。
手元に伝わってくる魚信。
弧を描く、しなやかなしなり。
竿のところどころに施される漆。
ぜひ一度、手にしてみてください。
伝統に裏打ちされた美しさと、釣りの醍醐味を同時に味わうことができるでしょう。